HSBC、コスト削減計画
ロイターは2017年1月20日、世界最大規模のメガバンク・HSBCホールディングスが、世界の投資銀行部門の管理スタッフ100名を対象に、雇用削減を行うと発表した。
100人のボーナスカット
ロイターに送られた情報筋によると、同銀行は投資部門、トレーディング部門の強化を図るため、ディレクターレベルのスタッフに対し年末に厳しい見直しを行った。ベスト・パフォーマーを選んで高いボーナスを与える一方で、100人の人材カットを始める予定だ。
同銀行ではコスト削減としてスタッフの業績を見直す中で、ボーナスをどれくらい配当できるかを決定し、1月に業務縮小を行うことが多い。昨年11月にも、上級管理職の賃金を見直し、削減の一環として2017年に数十人のシニアバンカーの雇用削減と部門再編成の大幅な変更を行うと発表していた。
EU離脱の混乱を避けるためか
HSBCの広報担当者は、「グローバル・バンキング・アンド・マーケットの年間パフォーマンスを見直すことは、ビジネスを成長させるための適切な措置」と述べている。
本拠地ロンドンの措置は、英国のEU離脱の混乱に備えるためと想定される。また現収益の5分の1をパリに移転させる計画の可能性も示唆している。
(画像は写真ACより)
REUTERS
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