伊藤忠、ドイツ最大級の洋上風力発電事業に参画

伊藤忠商事株式会社株式会社は12月20日、香港に本社を置くCITIC Pacific Ltd.(CITIC Pacific)と共同で、デンマーク年金ファンドが保有するドイツ・ブーテンディーク(Butendiek)洋上風力発電所の権益22.5%を取得することで合意した、と発表した。

ブーテンディーク洋上風力発電所は、ドイツ北海のジルト島32km沖に設置されており、2015年8月営業運転を開始した。発電容量は288MWで、稼働中の洋上風力発電所としては最大級のもである。

ドイツはエネルギー・環境政策の一環として、2050年までに温室効果ガスの排出量を2008年比で少なくとも80％削減し、電力の80%以上を再生可能エネルギーでまかなうことを目標とした。

今後も、分散型発電や大規模風力発電などの再生可能エネルギーのニーズが、続くと見込まれる。

CITIC Pacificは、中国最大のコングロマリットCITIC Limitedの100%子会社で、資源、エネルギー、不動産、環境関連、情報通信などへの投資を行っている。

伊藤忠商事とCITIC Pacificは、欧州市場における再生可能エネルギービジネスを共同で促進する覚書を締結した。今回の案件は、覚書締結後初めての取り組みである。

伊藤忠商事は、北米で2件の風力発電所と1件の風力・太陽光発電所、インドネシアで地熱発電所事業を推進しており、今後も再生可能エネルギー分野への投資に積極的に取り組んでいく予定である。

（画像はプレスリリースより）




伊藤忠商事株式会社のプレスリリース
http://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2016/161220.html