システムに不具合が発生
九州電力株式会社は、システムの不具合により一部の電気使用者の契約電力が適正に設定されず、小売電気事業者に対して託送料金を過少請求してしまっていることが判明したと2017年3月15日(水)に発表した。
小売電気事業者23社に対して過少請求
九州電力は今回、小売電気事業者23社、誤請求電気使用者数1,342件について、システムの不具合により過少請求が行われてしまったとしている。
原因としては、契約電力決定に使用する契約切替前の最大需要電力データを取得する機能の設定を誤ったことにより、契約切替前の最大需要電力の取得ができず、切替後の最大需要電力を使用して契約電力を算定していたとのことだ。
これにより発生した過少請求額は2,959,000円で、過少請求が行われた期間は2016年5月から2017年2月までの10カ月間にわたるとのことだ。
九州電力は今回発生した託送料金の算定誤りについて、小売電気事業者に対して個別連絡を行い、説明などを行うとともに今後の清算対応などについて進めていくとしている。
また、再発防止策として「上席者によるチェック・審査の強化」や「料金計算に影響があるデータの取得状況を監視する仕組みの強化」、「システム開発関係者への今回の誤り事例および再発防止策の周知」を行うとしている。
(画像は九州電力ホームページより)
九州電力 プレスリリース
http://www.kyuden.co.jp/press_h170315b-1.html