現場作業を省力化
安藤ハザマは、2月21日、ムーヴの協力を得て、「コンクリートの打ち込み管理システム」を開発し、現場での運用を開始したことを発表した。
構造物を建設する際、コンクリートの品質管理は各工事現場にて台帳を作成して行ってきた。これらの作業の多くは手作業で行われており、システム化も困難であったことから、現場での省力化が喫緊の課題として挙げられていた。
新システムの概要
新システムは、打ち込まれるコンクリートの品質管理情報をリアルタイムで正確に管理・集計すると同時に、品質管理担当者の省力化を実現するものだ。
具体的には、レーザー距離計を用いて打ち込まれるコンクリートの高さを、連続的に自動測定。1層の高さおよび打ち重ね時間の間隔を、測定箇所および品質管理者のタブレットに自動表示するうえ、作業中の1層の高さや層数の変更にも自動で対応できる。
また、使用する機器は小規模な構成で、設置も簡単。タブレット3台、レーザー距離計2台、ルーター1台のみであり、経費節減にもつなげることが可能だ。
絶大な効果を発揮
同社は、新システムを浄水場配水池、ボックスカルバート、および橋梁下部工事に適用。システム1式の現場への設置は、1人で10分以内に完了したほか、品質管理情報については正確性を維持し、現場作業員中で情報共有もできたという。
今後同社は、新システムを積極的に適用し、さらなる生産性向上に努める考えである。
(画像はプレスリリースより)
安藤ハザマ プレスリリース
http://www.ad-hzm.co.jp/info/2017/pre/20170221.html