アクスルハウジングとドライブラインシャフト製造事業を買収
デーナは、U.S. Manufacturing Corporation(以下、USM)からアクスルハウジングおよびドライブラインシャフト製造事業を購入する件に関して最終合意に達したことを発表した。
デーナは、合意の条件のもと、ミシガン州ウォーレンにあるUSMの資産を、現金1億ドルで買収する予定。この買収により、デーナが乗用車および商用車メーカーから得る収益が増加し、買収によるコンテンツは垂直統合型供給に移行する。また、軽量化のための新製品とプロセス技術がデーナに提供される。
デーナの社長兼最高経営責任者(CEO)であるJim Kamsickas氏は、次のように述べた。
「USMの事業の買収によって、デーナの最も戦略的な顧客やプログラムのサプライチェーンを強化する重要な機会を生かすことができます。この取り引きには、デーナの軽量化イノベーションのポートフォリオを拡大するプロセス技術も含まれており、我が社の顧客が持続性と燃費の目標を達成するのに役立ちます。」(プレスリリースより引用)
強度向上と質量削減が実現
また、デーナは、この買収により、USM独自のチューブ製造プロセスと、軽量の薄壁アクスルチューブおよび中空アクスルシャフトの知的財産を獲得する。これらの製品は、特定用途向けに設計された様々な壁のサイズを作成する独自の冷間押し出しプロセスを使用して製造されている。
これにより、動作中に必要な領域でより大きな強度を得ることが可能になる一方で、コンポーネントの全体的な重量を大幅に削減できる。
デーナ、軽自動車ドライブラインテクノロジーの社長であるBob Pyle氏は、次のように述べた。
「今回の買収により、アメリカにおけるデーナの実質的な製造施設面積が拡大し、顧客に近接した製品の開発、設計、製造戦略が推進されます。USMの従業員を我が社に迎えることを楽しみにしています。」(プレスリリースより引用)
この買収は、デーナの企業戦略である、コア専門知識の活用・顧客中心主義の強化・グローバル市場の拡大・新技術の商業化・ハイブリダイゼーションと電化の加速を反映している。通常の取り引き条件に従い、2017年の第1四半期に完了する予定。
(画像はDanaより)
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