着用することで生体情報を取得できる
東レ株式会社は、2月6日、ウェア型生体センサ「hitoe(ヒトエ)」を活用した「リハビリ患者モニタリングシステム」の有効性を検証する共同実験を開始すると発表した。
この実験は、学校法人藤田学園藤田保健衛生大学、日本電信電話株式会社(NTT)、株式会社NTTドコモ、そして東レが共同で実施するもの。「hitoe」は、着用することで心拍などの生体情報を取得できる生体センサ。
非金属素材でありながら高感度に検出
「hitoe」は、東レとNTTにより開発された機能素材。最先端繊維素材であるナノファイバー生地に、高導電性樹脂が特殊コーティングされており、非金属素材でありながら生体信号を高感度に検出することが可能になっている。
体の表面へ「hitoe」を密着させると、心拍数や心電波形、R波の間隔から推定される睡眠データなどの生体情報を取得できる。ナノファイバーを使用することで、家庭洗濯への耐久性と肌への密着性も上がるため、より高感度な測定が可能であるという。
リハビリテーション分野での可能性を探る
今回の実験は、藤田保健衛生大学リハビリテーション部門が藤田保健衛生大学病院にて、患者の心拍・様態情報を24時間モニタリングする形で実施される。リハビリテーション分野における定量的診療データとしての「hitoe」の有効性と可能性を探るとしている。
東レとNTT、そしてNTTドコモは、同実験での確認と検証の後、「hitoe」を活用したサービスの開発を目指すという。
(画像はプレスリリースより)
ウエアラブル生体センサhitoeを活用した医療機関で初の実証実験 - 東レ株式会社
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