自治体と民間会社による地方活性化事業
株式会社群馬銀行は、群馬県の「箱島湧水発電事業」について、この事業を受注した株式会社ヤマトが設立した特別目的会社(SPC)である「箱島湧水発電PFI株式会社」と、総額4.1億円のシンジケートローン契約を締結したことを発表した。
この事業は、東吾妻町が群馬県初のプライベート・ファイナンス・イニシアティブ(以下、PFI)事業として、箱島湧水を水源とする鳴沢川における小水力発電設備の設置および維持管理運営を行う事業者を公募したもの。これを「箱島湧水発電PFI株式会社」が落札した。
PFIとは、公共施設等の建設・維持管理・運営等を民間の資金、経営能力および技術的能力を活用して行うという、自治体と民間会社が協力した事業である。
シンジケートローンは、コミットメント期間付タームローンで、契約額は4.1億円、期間は20年6ヶ月となる。アレンジャーとエージェントを群馬銀行が担当し、同銀行の他、民間資金等活用事業推進機構から融資を受けるための案件の組成や契約書の作成、契約締結後の事務管理等を行う。
「箱島湧水発電事業」は、小水力発電施設として、出力170キロワットとなる見込みで、発電した電力は東京電力へ売電する予定。
環境保全への様々な貢献
群馬銀行は、平成21年5月1日に、環境への取組方針を明確化し、環境と産業が両立する真に豊かな地域社会の実現を目指し、環境保全に積極的に取り組み、責任ある役割を果たしていく、としている。
業務において、省資源・省エネルギー・リサイクル活動を推進する他、信託報酬の一部を公益財団法人尾瀬保護財団に寄付する、自然環境保護ファンド「尾瀬紀行」を取り扱い、さらに、環境保全を目指した助成活動や啓発活動を行う公益財団法人群馬銀行環境財団を設立した。
その他、環境保全に取り組む顧客を支援する金融商品やサービスを提供しており、今回のシンジケートローンもその施策の一環である。
この事業を実施することで、地球温暖化防止対策への貢献、再生可能エネルギーの推進、災害時の非常用電源の確保、事業収入による地域活性化への貢献等が見込まれることから、群馬銀行では、今後もPFI事業への取り組みに対し資金調達面からの支援などを通じて、地域経済の活性化ならびに地方創生に貢献していく意向を示している。
(画像はプレスリリースより)
株式会社群馬銀行
http://www.gunmabank.co.jp/info/news/290127b.html