グルコース脱水素酵素の発見
東京工科大学はこのほど、糖尿病患者が使用する血糖値センサーに有用性を発揮する、長期安定性に優れたグルコース脱水素酵素を発見したと発表しました。
厚生労働省によれば、現在国内で糖尿病が強く疑われている人の数は950万人に上り、実際に糖尿病の可能性を否定できない人は1,100万人存在するといいます。
通常、糖尿病患者は症状を押さえ込むためにインスリンの自己注射療法を行っている場合も少なくありませんが、同僚法には自己血糖値センサーによる日常的な血糖値管理の有効性が認められており、今回の東京工科大学による脱水素酵素の発見は、患者の利便性と糖尿病治療の進歩の双方に役立つものとなりそうです。
より安定した性能を発揮できる測定機器開発へ
これまで自己血糖値センサーには、グルコースオキシダーゼやピロロキノリンキノン依存型GDH、フラビンアデニンジヌクレオチド依存型GDHなどが利用されてきましたが、いずれも高温での使用、常温での長期保存が難しく、測定機器として安定性に欠ける面も併せもっていました。
常温性糸状菌から発見されたというFAD-GDHは耐熱性と長期保存性に優れており、こうした問題を解決に導く糧となる新発見です。
新たに発見された酵素は、東南アジア、インド、アフリカといった高温の地域でも使用することができると期待されています。
(画像東京工科大学HPはより)
東京工科大学 プレスリリース
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