尋常性乾癬治療剤として製造販売承認を申請中
レオ ファーマ株式会社(以下、レオ ファーマ)は6月22日、親会社であるLEO Pharma A/S(以下、LEO Pharma)、協和発酵キリン株式会社と共に、尋常性乾癬治療剤「ドボベット(R)」の新剤形となるゲル製剤について、日本での販売提携契約を締結したと発表した。
LEO Pharmaにより開発された「ドボベット(R)」は、2001年に尋常性乾癬治療の外用剤としてデンマークで発売。日本でも、2014年9月より「ドボベット軟膏」として販売されている。
今回レオ ファーマら3社が国内販売に関する提携契約を結んだゲル剤は、現在レオ ファーマが尋常性乾癬治療剤として製造販売承認を申請中。
ゲル製剤の特性生かし、患者のQOL向上貢献へ
「ドボベット(R)」は、カルシポトリオール水和物(活性型ビタミンD3)と、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル(ステロイド)の配合外用剤で、1日1回の塗布で乾癬の皮膚症状を速やかに改善する。
乾癬は、炎症を伴う難治性の皮膚疾患。症状により病型が数種類あるが、同剤が適応症とする尋常性乾癬は、「尋常性」の名が示すとおり多くみられ、乾癬全体その9割を占めるとされている。
従来、尋常性乾癬の治療には活性型ビタミンD3やステロイドの外用剤が選択されるのが一般的で、特に両剤が併用されるケースが多い。併用の場合は、両剤を重ね塗りするか混合調剤されたものが処方されるが、2014年に両剤の配合剤である「ドボベット(R)」の国内発売により、患者の利便性は向上した。
また、尋常性乾癬が出やすい頭髪の生え際や頭皮などの有毛部位には、新剤形のゲル製剤は塗布しやすく、患者のQOL向上への貢献が期待される。
(画像はレオ ファーマ株式会社 ホームページより)
レオ ファーマ株式会社 ニュースリリース
http://www.leo-pharma.jp/