天然ガス焚き複合火力発電所を建設・運営
丸紅は3月24日、ジャマイカにおいて「Old Harbour 天然ガス焚き複合火力発電所」の建設、および運営事業に参画すると発表した。
同事業における建設・運営は、丸紅が共同設立者として関与するSouth Jamaica Power Company Ltd.(SJPC)が担当。総事業費は約3億3千万ドルで、うち2億ドル以上をプロジェクトファイナンスにより調達する、ジャマイカでは過去最大の事業規模となる見通しだ。
ジャマイカの課題である石油系燃料からの脱却に貢献
ジャマイカにおけるエネルギー構成は石油系燃料への依存の割合が大きく、同国ではこれを解消、電力料金の安定につなげることが最重要課題の一つとして浮上している。
こうしたなかでの今回の事業は、丸紅が40%の出資を行うジャマイカの電力会社、Jamaica Public Service Company Limitedが運営している重油焚き発電所を、天然ガス焚き複合火力発電所で代替することを目的に行われるもの。
ジャマイカのSt.Catherine行政区Old Harbourに新設される同発電所は発電容量194MWを計画しており、丸紅によれば液化天然ガス(LNG)を利用した発電所の新設はジャマイカ初。またカリブ諸国でみても、近年稀にみるケースであるという。
新たな発電所の商業運転開始は、2019年5月を予定。丸紅ではジャマイカの発展に寄与すべく、事業を通じて電力の安定供給に貢献する構えだ。
(画像はプレスリリースより)
丸紅 ニュースリリース
http://www.marubeni.co.jp/news/2017/release/20170324.pdf