4月入学生にアンケート調査を実施
辻調理師専門学校など、食のプロを育成するスクールを雲底する辻調グループは、2016年4月に入学した留学生にアンケート調査を行い、144名中135人から有効な回答を得ました。
国別で違う傾向
同調査では、韓国からの留学生のうち約74.0%が料理人を目指し、さらにこの中で日本料理を専攻している学生はおおよそ4分の3、残りの4分の1が西洋料理を専攻していました。
一方で台湾からの留学生は64.6%が製菓職人を目指し、洋菓子を専攻する学生は7割という結果でした。また、製菓では他に製パン専攻が18.3%、和菓子専攻が11.7%という結果になりました。
「就職先は日本を希望する」が多数
卒業後の就職先では、72.6%の学生が滞在資格を得ることができるならば日本で働きたいと考えていました。その理由は「自分のキャリアアップになる」がトップの77.8%で、日本人学生が優先する「給料が高い」は15.6%と低い結果となり、キャリアプランに対しての意識が高いことが見て取れました。
増加する調理・製菓への留学生と不十分な就労体制
同グループへの留学生在籍数は年々増加しており、生活サポートや進路相談などの受け入れ体制を強化。学生が授業に専念できるように生活全般を4カ国語でサポートしています。
また、日本料理専攻の学生は2014年から滞在期間が2年間延長できることとなったため毎年3~4名が日本料理店に就職しているものの、高い意識とは逆に就労制度は十分に整っていないという現状も明らかになりました。
(画像はプレスリリースより)
辻調グループのプレスリリース(PRTimesより)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000016404.html