表彰者は、クルマ社会のお手本!
大阪タクシーセンターは平成28年4月26日、ホテルプリムローズ大阪にて優良運転者の表彰式を行った。毎年4月に行われており、今回で14回目。15社から41人の乗務員が表彰された。
優良運転者の表彰は、平成14年度に創設された制度。利用者に対する行き届いたサービスを行い、利用者などから特に感謝されたタクシー運転者と個人タクシー事業者が表彰の対象となる。
この表彰を通して、乗務員らの接客サービスについて意識を高めるとともに、公共交通機関としてのタクシーサービスの向上に役立てるのがねらいだ。優良運転者表彰を受章した乗務員には、表彰状とともに優良運転者証・優良個人タクシー事業者証が授与される。
突然のトラブルにも毅然とした対応が評価
今回の表彰では、乗務員の協力により犯人逮捕につながったケース、高齢者や車椅子の利用客への親切な対応するなど利用客の立場に立ったサービスをし感謝されたケースなどで、他の模範と認められる法人タクシーの乗務員が選ばれた。
これまでに表彰された事例も紹介しよう。1つ目は、保育中に怪我をした園児を病院へ送る際の対応についての表彰。園児の容体に応じた適切な声掛けと丁寧な運転を行い、車内が嘔吐物で汚れたにも関わらず、嫌な態度を取るどころか園児の容体を最優先に対応したことに感謝されて表彰となった。
2つ目は、空車走行中に、バイクへの当て逃げ事故に遭遇し、その負傷者の救護や警察への通報、救急車の手配などを速やかに行い、負傷者から感謝されたケースだ。
移動手段から街へ貢献できるタクシー
表彰式に出席した金指和彦・近畿運輸局自動車交通部長は、
「お一人お一人の業績を読ませていただきました。利用者に対する親切な声掛け、手助け、救命救護、犯人逮捕への協力、さまざまな場面で取り組まれたことに敬意を表します。
タクシーは単に人を運ぶだけではありません。利用者への優しい対応、街へ貢献していく役割があります。このような取り組みの一つ一つが利用者の支持を得て、タクシーの発展につながると信じています。受賞された皆さまは、タクシーの発展のリーダー役としてますます活躍することを期待しています」(引用:自動車新聞社ニュース)
と述べた。
次回の表彰式の予定は、平成29年4月。親切・善行などによる推薦を受け付けている。電話(06-6933-5611)か公式サイトにある推薦状に親切善行などを証する書面(利用者からの礼状の写し・新聞報道記事・感謝状など)を添えて、その都度または毎年1月末日までに、タクシーセンター会長あてに提出する。
公益財団法人 大阪タクシーセンター
http://www.osaka-tc.or.jp/ag_soumukeiri.php#centernews