MSDと大鵬薬品が共同プロモーション契約締結
MSD株式会社は11日、免疫チェックポイント阻害剤(抗PD-1抗体)ペムブロリズマブの日本でのプロモーションを大鵬薬品工業株式会社と共同で行うことを発表した。
がん治療薬の新たな選択肢、ペムブロリズマブとは?
ペムブロリズマブとは、MSDが現在承認申請中のがん治療が期待される医薬品である。
これは、がん細胞の成長を抑止する作用をもつ活性リンパ球に現れるPD-1受容体と結合することで、腫瘍細胞に発現するリガンドPD-L1とPD-L2の相互作用を阻害することができるヒト化モノクローナル抗体である。このPD-1受容体との結合によって、ペムブロリズマブはPD-1経路を介した免疫応答の抑制を解除することができるとされる。
MSDと大鵬薬品は、この共同プロモーション締結に基づき、ペムブロリズマブの製造販売をMSDが、共同での販売促進を大鵬薬品が行うことを発表した。両社はこの契約をとおしてパートナーシップを強化し、ペムブロリズマブががん治療薬の新たな選択肢となることを期待している。
ペムブロリズマブの承認申請について
このペムブロリズマブについては、MSDが昨年12月に悪性黒色腫に対する効能・効果に基づいて製造販売の承認申請を行っていた。そして、今年2月には再発ないしは切除不可能な非小細胞肺がんに対しても効果があるものとしてあらためて申請がなされている。
欧州ではすでに承認されているものの、日本国内においては現在もMSDの承認申請中である。
MSD株式会社 ニュースリリース
http://www.msd.co.jp/newsroom/msd-archive/newsrelease.xhtml