ブラジルにおける従業員の解雇
先月28日、ブラジル最大の独立系投資銀行BTGパクチュアルグループは、ブラジルにおける従業員のうち約18%を解雇すると発表した。
インベストメント・バンク部門(投資銀行業務)、セールス・トレーディング部門(有価証券売買業務など)、マネーマネジメント部門(資産運用業務、投資顧問業務)といった全ての部門が解雇対象になる。
正式な解雇通告
BTGパクチュアルはサンパウロ、リオデジャネイロなどにブラジル国内にて数か所の拠点をもつ。ブラジルにおける従業員は1653人であり、解雇人数は305人であると報じられた。
BTGパクチュアル・ラテンアメリカ企業組合長のシンシア・パウエル(Cynthia Powell)氏は辞任するという。一方、DCM部門長のサンディ・セベリーノ(Sandy Severino)氏は残留すると見込まれる。
厳しい資金繰り
昨年11月に前最高経営責任者であるアンドレ・エステベス(André Esteves)氏が逮捕され、BTGパクチュアルは資金繰りが厳しい状態となった。翌12月末の総資産は670億ドルとなり、9月と比べると12%減少した。
また、エステベス氏の逮捕後、ユニット型投資信託の最少単位持ち分(ユニット)は、約40%下落した。現在の価格は、帳簿価格の約0.7倍であるという。
純資産の減少、業務規模の縮小に伴い、経費を25%削減する状況となった。その一貫として、人員整理をする必要に迫られたという。
(画像はBTG Pactual HPより)
REUTERS Jan.28
http://www.reuters.com/article/moves-btg-pactualREUTERS Jan.27
http://www.reuters.com/article/brazil-corruption-btg-pactualREUTERS-UPDATE2 jan.28
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