トンネル切羽AI自動評価システム
日本システムウエア株式会社は9月20日(火)安藤ハザマと共同で開発した「トンネル切羽AI自動評価システム」のサービス提供を開始した。
「トンネル切羽AI自動評価システム」(特許出願:2016-146956)とはCNN 法(Convolutional Neural Network)により、画像を認識し切羽写真から岩盤の特徴を評価するシステムである。Googleによる機械学習エンジンのTensorFlow(テンソルフロー)が基盤になっている。
トンネル建設の最適な施工を行なうには、綿密な地質調査が必要であり、これまで熟練の地質専門技術者が行ってきた。しかし地山判定の場全てに彼らが立ち会うことは難しく、切羽の評価を正確に判断することが困難であった。これに対し今回開発された「トンネル切羽AI自動評価システム」は多数の切羽で取得した岩盤の画像と強度のデータを数万件学習させ、8割以上の制度で弾性波速度を認識し岩盤強度の特定が可能になった。
「トンネル切羽AI自動評価システム」の今後
安藤ハザマによるトンネル施工現場で、試験運用が開始された。掘削時の最適な火薬の量の判定などに活用できるとして、今後この結果をもとに自動評価の高精度化を図る。安藤ハザマによる全てのトンネル施行現場に、このシステムを導入し連動させていくとしている。更なる開発が期待できる。
建設現場にもAI利活用の時代へ
http://www.ad-hzm.co.jp/info/2016/pre/20160920.html