クラリチンの日本でのライセンス契約へ
大正製薬株式会社(以下大正製薬)は7月15日、バイエル薬品株式会社(以下バイエル薬品)との間で、11日にバイエル薬品の製品「クラリチン」の日本でのOTC医薬品に関するライセンスや商業化について契約したと発表した。
OTC医薬品は薬局やドラッグストアで販売されている医薬品のことで、「クラリチン」は2002年に日本でも許可、販売されている製品だ。
大正製薬は医薬品事業とセルフメディケーション事業(OTC医薬品等)を経営の両輪としている。今回、同じくOTC医薬品会社としてグローバルなトップ企業の1つであるバイエル薬品の「クラリチン」を製造、販売に向けて手続きを開始するとしている。
アレルギー性鼻炎薬として提供
「クラリチン」は世界123ヶ国以上で(2015年1月現在)使用されている抗ヒスタミン薬のアレルギー性疾患治療薬剤で、抗ヒスタミン薬の中では眠気が少なく、副作用が少ないとされる。そのため、使用しやすい薬と言える。
日本において5人に2人がアレルギー鼻炎に罹患しているという「鼻アレルギー診療ガイドライン(2016年版)」の報告やこの10年間で10%も患者数が増加していることからアレルギー性鼻炎はもはや国民病の1つと言っても過言ではないだろう。
大正製薬はこのような理由を背景にアレルギー性鼻炎に有効な「クラリチン」を提供していきたいとしている。
大正製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.taisho-holdings.co.jp/