買収企業、主力は新規がん治療薬の研究開発
アステラス製薬株式会社は、ドイツ マインツに拠点を置くバイオ医薬品企業Ganymed Pharmaceuticals AG(以下「Ganymed社」)株主と買収について合意、契約を締結したと発表した。
2001年創立のGanymed社は、新規のがん治療薬の研究開発に注力するバイオ医薬品業であり、がん領域においては、IMAB362を含み複数の開発品を有する。
がんに対する抗体医薬を開発するGanymed社を買収したことにより、アステラスは、同社の成長を牽引する中核であるがん領域フランチャイズを、より一層盤石なものとしていくとしている。
がん領域プレゼンスの拡大ねらう
Ganymed社の全株式取得に向けて支払う契約一時金は、4億2,200万ユーロ。さらに、Ganymed社の株主に対し、同社臨床開発プログラムであるIMAB362開発の進捗の状況次第では、最大で総額8億6,000万ユーロを支払う可能性を示している。
アステラス代表取締役社長CEOの畑中 好彦氏は、以下のようにコメントしている。
「本買収を通じ、Ganymed社が有する後期開発段階の抗体プログラムを取り込むことにより、がん領域におけるプレゼンスを更に拡大できると考えており、XTANDI(R)に続くがん領域の新たな中核になるものと期待しています」(ニュースリリースより)
なお、アステラスは必要な法的諸手続きを経て、数週間以内に買収を完了し、Ganymed社を完全子会社化する予定としている。
アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
https://www.astellas.com/