国内外のカーメーカーより高い評価
日立オートモティブシステムズは、5,000W/kgの高出力密度の新型角形リチウムイオン電池セルを米国ゼネラル・モーターズ社が2016年に販売するシボレー・マリブ・ハイブリッドの新型モデル向けに供給すると発表した。
日立オートモティブシステムズは、これまで乗用車のほかバスやトラックなどの商業車両のハイブリッド車両向けに累計500万セル以上のリチウムイオン電池を納入しており、また、1999年に世界に先駆けて車載用リチウムイオン電池事業を開始して量産、品質管理などのノウハウを蓄積していることから、国内外のカーメーカーより高い評価を得ている。
寒地において高出力密度を確保
日立オートモティブシステムズは、その強みである電子制御ソフトウェア技術をバッテリー制御システムの開発に活用するために、リチウムイオン電池の製造会社である日立ビークルエナジーの設計・研究開発部門を2014年4月に統合し、さらなるリチウムイオン電池の高性能化を目指していた。
今回、納入が決定した角形リチウムイオン電池セルは、電池の正極と負極の間のイオン伝導性を確保する耐熱セパレーターの採用により、 5,000W/kgの高出力密度を高い安全性のもとに実現している。
また、マイナス30度の寒地においても高い出力密度を保つ性能を備えていることなどが評価され、今回の採用が決定した模様である。
(画像はプレスリリースより)

日立オートモティブシステムズ ニュースリリース
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