約40人の従業員に強い衝撃
商用車と産業市場の、世界的なサプライヤーであるメリトールは、アメリカ・オハイオ州のヒースにある製造施設を閉鎖すると、4月14日のプレスリリースで明らかにした。
現在同施設で勤務する、およそ40人の従業員に大きな影響を与えることになる。「労働者調整および再訓練通知法(WARN)」に基づき、従業員・組合・地元の自治体へは事前に通知が行われた。
生き残りをかけた、メリトールの決断
メリトールは、19か国の拠点で従業員は約10000人に上り、主に商用車のドライブトレイン・ブレーキ・アフターマーケット用部品を世界に供給している。
オハイオ州の製造施設では、1951年に朝鮮戦争で使用された軍用車両部品の製造を行ったのを始めとし、ビーム加工・熱処理・ハウジングや、かさ歯車・はすば歯車・シャフトなどを製造し、バスや軍用車両の組み立ても行っている。
同施設の閉鎖は、2009年の不況からの立ち直りが遅く需要が以前のレベルに達していないことや、国防産業向けの需要の減少が原因とみられ、メリトールではコスト競争力を高めることが目的の閉鎖だとしている。
オハイオ州ヒースの同施設では、今後3か月から6か月の期間をかけ、段階的に事業の縮小が行われ、遅くとも9月30日までには閉鎖となる見込みだ。
メリトール
http://www.meritor.com/default.aspxメリトール・プレスリリース
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