オプジーボの臨床試験を早期終了
米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は現地時間11日、オプジーボの、治療歴を有する進行期の肺扁平上皮がんに対する、ドキタキセルを対照薬として評価する非盲検無作為化第Ⅲ相臨床試験を早期に終了したことを発表した。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は重篤な疾患を持つ患者を治療するための医薬品の発見・開発・提供を目的とする世界的な製薬企業だ。2011年に小野薬品工業株式会社と提携し、日本、韓国、台湾を除く各国でオプジーボを開発・販売する権利を拡大している。
肺がんへの有効性あるか
臨床試験の内容は、272名の患者を、オプジーボ投与群とドキタキセル投与群とに無作為に分けて行われた。主要評価項目は全生存期間であり、副次的評価項目には客観的奏効率や無増悪生存期間が含まれている。
今回の臨床試験では、独立データモニタリング委員会による評価によって、オプジーボ投与群が対照群に比して優れた全生存期間を示し、主要評価項目を達成したと結論付けられた。
PD-1免疫チェックポイント阻害薬が、肺がんに対して生存期間の優位性を示したのは、これがはじめて。
今後、試験で得られたデータのすべての評価を完了し、将来的な結果の公表を目指すという。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社 プレスリリース
http://www.bms.co.jp/press/20150115.html