日野自動車とデンソーが共同開発
デンソーは、一般財団法人省エネルギーセンターが主催して優れた省エネ活動や技術開発などによる先進型省エネ製品などを表彰する「省エネ大賞」の製品・ビジネスモデル部門において、最高位である経済産業大臣賞を受賞した。
今回の省エネ大賞で表彰された製品は、日野自動車とデンソーが共同開発した大型トラック用電動式冷凍システムで、2014年2月に発売された「日野プロフィア」に搭載されている。
ハイブリッド技術を応用した冷凍システム
一般的に冷凍車は冷凍機専用に追加搭載したサブエンジン、または車両走行用のメインエンジンによりコンプレッサーを駆動する。しかし今回、日野自動車と共同開発した電動式冷凍システムは、ハイブリッドシステムを応用して走行時に効果的に発電、または回生したエネルギーを冷凍機用電動コンプレッサーの駆動のみに使用する。
このハイブリッドシステムにより、冷凍機用コンプレッサーを駆動するためにエンジンを稼動させていた分の燃料消費量と、それに伴うCO2排出量を大幅に低減することが可能となり、従来のサブエンジンを搭載した冷凍機と比較して冷凍機駆動に必要な燃料消費量の64%を効率化することが可能となる。
デンソーは、省エネルギー活動に積極的に取り組んでおり、その企業レベルでの取り組みにより2009年の組織部門で、また、2011年度のエネルギーJIT(ジャスト・イン・タイム)活動において事例部門で経済産業大臣賞を受賞している。そして今回の受賞で3つの部門にて最高位となる経済産業大臣賞を受賞することになった。
(画像はニュースリリースより)

デンソー ニュースリリース
http://www.denso.co.jp