新館建設と本館をリニューアル
JR東日本と東日本鉄道文化財団は、JR東日本の設立30周年(2017年)記念事業の一環として、鉄道博物館(さいたま市大宮区)を全面的にリニューアルすることを明らかにした。2017年秋に地上5階建ての新館をオープンさせるほか、本館も全面的にリニューアルする。
新館は本館の南側に建設する。規模は地上5階建てで延べ床面積は約8500平方メートル。地上4階建ての本館の展示面積と合わせると展示面積は約1万4800平方メートルとなり、現在の約1.5倍になる見込み。
新館は吹き抜け構造とし、自然の力を最大限に利用した「環境負荷低減システム」を導入する。夏は吹き抜け空間の上部に上昇した暖気を排気し、冬は回収することで空調負荷を減らし、トップライトや壁面から自然光を取り込んで照明負荷も低減させる。また、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーも活用する。
新館は1階から4階までの展示ゾーンを「ステーション」とし、「仕事」「未来」「歴史」「旅」の各テーマに分けて整備する。5階には新幹線の走行する姿や富士山を眺めることができるレストランも設ける。
最新の情報通信技術を活用
全面的にリニューアルする本館は、現在の「ヒストリーゾーン」を「車両」ステーションとし、車両の躍動感や迫力を大型映像や音、照明などで演出するほか、最新の情報通信技術(ICT)を活用し、車両が活躍していた時代の姿を再現する。
また、1階には鉄道をモチーフにした創造性豊かな遊びを展開する「キッズ&カフェテリアスペース」を設けるほか、模型鉄道ジオラマも全面的にリニューアルし、観客席とジオラマの間にあるガラス仕切りを撤去して臨場感を高め、全面的に作り直すとしている。
(画像はプレスリリースより)

東日本旅客鉄道/東日本鉄道文化財団
http://www.railway-museum.jp/