中小企業の海外進出を支援
2014年12月11日、国際協力銀行は「株式会社ファシック」に対して1,200千米ドルを限度とする貸し付け契約を締結した。海外展開支援融資ファシリティの一環として行われるもので、中小企業の海外事業展開を支援する目的がある。
株式会社ファシックとは?
1974年に創業した、スーツ・ジャケットをはじめとする紳士服・婦人服を製造する中小企業。同社の紳士服・婦人服は製造のみならず、リテーラー向けのプライベートブランド開発を専門に行っており開発から製造納入まで一手に手がけている。
主な取引先は大手紳士服量販店であることから、安価に製造でき品質や流通の優位性を確保できる場所として中国をメインに製造拠点を置いている。
2011年3月中国以外にも製造拠点を持つ戦略「チャイナプラスワン」の一環として、中国以外で同条件のインドネシアに進出し現地法人「PTFI」を設立している。今回の融資はインドネシアの西ジャワ州チアンジュール県で行われる紳士服の製造事業に必要な資金を融資するものである。
なぜ融資を行うのか
国際協力銀行は日本の公的金融機関で、一般金融機関とも連携をとりながら事業を行っている。中小企業の海外事業の展開に関しては金融面から支援を行っており、株式会社ファシックもその一環で行われている。
今回の融資は国際協力銀行と株式会社滋賀銀行とともに行われる協調融資と呼ばれるもので、両社の融資総額は1,761千米ドルである。

インドネシア共和国において日本企業が実施する紳士服の製造・販売事業に対する融資
http://www.jbic.go.jp/ja/