低フリクショングリースの開発に成功
日本精工株式会社(NSK)は、運転者と車両との一体感の実現とハンドル操作の疲労を軽減することを可能にした、「電動パワーステアリング用低フリクション減速機」を開発し、2017年より量産する計画であることを発表した。
電動パワーステアリングのアシスト用減速機の摩擦力を低減させる低フリクショングリースの開発に成功したことにより、直進時などにおけるスムーズなハンドル微修正の操作や、交差点などでの大きなハンドル操作後のハンドル戻りを軽快にすることが可能となった。
快適な操舵フィーリングと燃費の改善に貢献
電動パワーステアリングを採用すると、モーターを走行速度や路面などのさまざまな走行状況に応じて電子制御することにより、運転者に安全・快適な操舵フィーリングを提供することができる。
この快適な操舵フィーリングは、電動パワーステアリングのアシスト用減速機の摩擦が大きな割合を占めているが、この減速機の摩擦力を低減させる低フリクショングリースを開発することにより、運転者のハンドル操作の負担を軽減し、さらなる操舵フィーリング向上が可能となった。
また、油圧式パワーステアリングに対して直進状態でモーターが駆動しておらず電力を消費していないことから燃費改善につながる電動パワーステアリングは、自動車の燃費改善と環境負荷物質の排出量削減が自動車の商品競争力の維持に必要不可欠であることから、その採用が拡大している。
(画像はプレスリリースより)

日本精工(NSK)プレスリリース
http://www.jp.nsk.com