今年も開催「平成27年度神戸市特定給食施設研修会」
神戸市では、市内の特定給食施設など788施設を対象として、栄養管理、衛生管理、危機管理などについての研修会を毎年実施している。
今年も、7月22日、23日の2日間の日程で、「平成27年度神戸市特定給食施設研修会」が開催された。
同市では、利用者の健康維持および増進を推進するための取り組みを推奨しており、有益な情報を共有することで、多くの施設で取り組みを実施して欲しいとしている。
栄養士向けと調理師向けに分かれて2日間の研修を実施
研修1日目は、管理者や管理栄養士、栄養士を対象に、京都府立大学大学院の木戸康博教授から、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の主な改定ポイントについての解説と、特定給食施設における栄養管理や栄養指導での活用方法についての講演があった。
研修2日目は、調理師や調理従事者を対象に、生活協同組合コープこうべの木下雅年氏から、食材の選び方や品質の見分け方に関して、食材ごとに注意すべきポイントについて、事例紹介を交えながらの講演があった。
また、両日とも、東部衛生監視事務所の大隈真矢氏から、神戸市における食中毒の発生状況や、主な食中毒の原因をふまえた予防の方法についての講演があった。
今年度の優良施設はワールド本社ビル社員食堂
また、同研修会の1日目には、「神戸市優良特定給食施設」の表彰式が行われ、今年は株式会社ワールド本社ビル社員食堂が表彰された。
この施設では、性別、年齢、身体活動レベルをチャート式にたどっていくと、利用者ごとに昼食1食あたりの必要エネルギー量がわかる表示がされており、さらに、主食を黄色、主菜を赤、副菜を緑に色分けして栄養量が視覚的にわかるように工夫されている。
また、エネルギー量や栄養量は各メニューのプレートにも表示されており、利用者が自分で確認しながら手にとるメニューを選ぶことができるようになっている点が評価された。
同サイトでは、このほかにも、わかりやすい栄養情報提供の事例紹介が写真付きで掲載されており、他の施設においても参考にして欲しいとしている。
平成27年度神戸市特定給食施設研修会
http://www.city.kobe.lg.jp/business/regulation/health/food平成27年度神戸市優良特定給食施設推進事業表彰
http://www.city.kobe.lg.jp/business/regulation/health/foodserv