共同声明の調整は難航か
東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議が、4日、クアラルンプールで開幕した。
会議では、南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)で確認されている、中国による7か所の浅瀬埋め立てについての協議がされる。
この会議後には、ASEAN諸国による共同声明が発表される予定だが、各国の対立により調整は難航するとみられる。
浅瀬の埋め立てを非難する激しい議論
「南シナ海の問題は、ASEAN諸国との多国間としてではなく、あくまでも当事国間での話し合いを持つべき」とする中国の立場にフィリピンとベトナムは対立する姿勢をみせている。
一方、中国と友好関係を結ぶカンボジアは、この問題に関してのいかなる言及をも避けている。
南シナ海をめぐる問題では、中国、台湾、そしてASEAN諸国のうち4カ国が領有権を主張しており、外相会議では中国による大規模な浅瀬の埋め立てを非難する激しい議論が繰り広げられている。
また、ASEAN諸国と中国は、南シナ海における平和と安定を維持するための行動規範を定めた『Code of Conduct』の策定に同意しているが、その取り組みについての進展はほとんどみられていない。
(画像はASEANニュースリリースより)
ASEAN
http://www.asean.org/news/