すべては安全・安心な食事サービスを提供するために
日清医療食品株式会社の子会社アグリックは、8月6日、農事組合法人「結いの里浦方」へ出資したことを発表した。
日清医療食品株式会社は、全国約5,300カ所の医療・介護施設向けに食事サービスを提供しており、使用する米を主にアグリックから購入している。
今回、生産者の顔が見える安全・安心な仕入れ体制を構築するため、米や野菜を生産している「結いの里浦方」へアグリックから出資することになった。
出資金額は不明だが、発表では、出資口数は1口、出資比率にして16.7%となっている。
肥沃な田園地帯「結いの里浦方」
現在、「結いの里浦方」は、熊本県山鹿市鹿北町にて、約3.5ヘクタールの農地を耕作している。
菊池川流域に広がる山鹿市は、熊本県北部の内陸部に位置し、温暖な気候と肥沃な大地に恵まれ、豊かな自然と、歴史・伝統に育まれた文化の薫り高い地域だ。
農業が盛んなこの地域では、良質な米のほかにも、栗・筍・スイカ・メロンなど特産品がたくさんある。
今後、同社は事業規模拡大を目指し、農地の集積を進める方針だ。
安全・安心な食事サービスは生産者との協働がカギ
安全・安心な食への関心が高まる中、同社は、食事サービス提供事業者として、農業生産現場との協働は、事業継続のために重要ファクターであると認識している。
一方で、日本の農業は、農業者の高齢化、次世代の担い手不足、栽培技術の継承の停滞など、課題が山積しているのが現状だ。
このことを受け、同社は、地域の生産者との協働体制を作り、安全・安心な食事サービスを提供するとともに、日本国内の農業や地域社会の活性化へ貢献することを目指す。
日清医療食品株式会社
http://www.nifs.co.jp/archives/9404