米国子会社が米国食品医薬品局より取得
エーザイ株式会社は、6月22日、米国子会社のエーザイ・インクが抗てんかん剤「Fycompa」について、適応拡大に関する承認を米国食品医薬品局より取得したと発表した。
この承認は、「12歳以上の全般てんかん患者の強直間代発作に対する併用療法」の適応拡大に関するもの。
ファースト・イン・クラスの抗てんかん剤
「Fycompa」は、エーザイが創製したファースト・イン・クラスの抗てんかん剤。
てんかん発作は、神経伝達物質であるグルタミン酸により誘発されることが報告されている。同剤は、このグルタミン酸によるシナプス後AMPA受容体の活性化を阻害し、神経の過興奮を抑制する。
同剤は、12歳以上のてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する併用療法を適応として、45カ国以上で承認を取得し、25カ国以上で販売されている。米国では、2012年10月に承認され、2014年1月に発売された。
部分てんかんと全般てんかんを問わず
強直間代発作は、てんかんの中でも最も重篤な発作型の一つ。突然の転倒による重篤な怪我の恐れがあるほか、その発作頻度は「てんかん患者の予期せぬ突然死」の最も重要な危険因子とされている。
今回の適応拡大により同剤は、部分てんかんと全般てんかんを問わず、強直間代発作に対する併用療法として使用可能となった。
「Fycompa」の全般てんかんの強直間代発作に対する併用療法の適応に関して米国FDAより承認取得 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201543.html