スズキの「ハスラー」に搭載、今月発売
日立オートモティブシステムズは21日、カメラの両レンズ幅を同社従来比で2分の1に縮小したステレオカメラの開発に成功したと発表した。同製品は、自動車メーカーのスズキが今年5月に発売した「スペーシア」などへすでに搭載されているほか、今月発売となる「ハスラー」へも搭載される。
自動車の「目」になるカメラで、高精度と小型化を両立
障害物などを画像として検知し、自動車の外界認識センサーとしてはたらくステレオカメラは、交通事故を未然に防ぐ安全支援システムの中枢を担う製品の一つだ。
今回日立オートモティブシステムズは、カメラの両レンズ幅を同社従来比で2分の1に抑えつつも、複数の立体物の大きさや位置、速度に加え、白線・黄線といった車線の違いまでを検出するステレオカメラの開発に成功した。
これにより衝突被害の軽減はもちろん、車線検知やふらつきに対する警報、さらには先行車が発進したことを知らせたり、誤発進を防止したりなど、複数の安全運転支援機能をカメラ単独のシステムで運用することが可能となっている。
また製品のサイズがコンパクトに収まっていることで、近年安全運転支援システムの導入ニーズが高まっている軽自動車や小型車に対しても搭載が容易だ。同社によれば、今回の「ハスラー」への採用にあたっても、製品のサイズに伴うレイアウト性が高く評価されたとのことだ。
(画像はニュースリリースより)
日立オートモティブシステムズ ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2015/12/