中高年者縦断調査を実施
厚生労働省は平成26年度第10回「中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」を実施し、結果を公表した。
縦断調査9年間の状況
世帯の状況として、「夫婦のみの世帯」が増加し、「三世代世帯」や「親なし子ありの世帯」がこの9年間で減少している。
就業の状況として、「正規雇用」は減少し、「自営業主・家族従業者」や「パート・アルバイト」はほぼ横ばいであった。さらに9年前の調査で自分が60代前半になっても仕事をすることを希望していた、今回の調査でその年齢になった者で、仕事の資格を取得して仕事をしている者の割合は男女とも80%後半であった。
社会参加活動の状況として、「活動あり」の人が「活動なし」とする人よりも健康状態のよい割合が高かった。また、趣味やスポーツ、地域行事も活動ありの割合が高くなっていた。
縦断調査概要
「中高年者縦断調査」は、第1回調査開始の平成17年10月末に50~59歳であった団塊の世代含む全国の男女を対象に、家族・就業・健康・社会活動等の状況を継続的に調査したものである。今回の第10回調査は、第1回調査から協力している20,680人について集計し、調査対象の年齢は59~68歳になっている。
この調査の目的は、継続的に意識面・事実面の変化を調査することにより、行動や事象の関連性を把握し、今後の高齢者対策など行政施策の基礎資料とすることとしている。
(画像はプレスリリースより)
厚生労働省報道発表資料
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/houdou.pdf第10回中高年者縦断調査の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/chukou15/index.html