2015~2017年度の経済見通し
明治安田生命保険相互会社は2015~2017年度の経済見通しを発表した。これは2015年7月から9月期のGDP速報を前提に立てられた展望である。
日本経済の回復ペースは緩慢と予想
日本経済は個人消費は原油安が要因による向上が見られるが、給与の増加は勢いが期待しにくいことなど、パワフルな回復には届きにくいとしている。住宅投資も政策効果が鈍く、回復の運びは遅いものになるとする。
設備投資は製造業の不調により回復はゆっくりとしたものと予想している。公共投資は予算が期待できないことによる足踏み状態とする。輸出の回復は米国向けの鈍化や中国経済の失速などにより横ばいや行き詰まりを予測している。
全国消費者物価指数はエネルギー価格や電気料の低下によりゆるやかに持ち直すとしている。金融政策の追加緩和は当面のところないとされるが、年明けに踏み切る可能性が高いとしている。内外需ともに頭打ちの日本経済の様相も、次第に緩慢なGDPの成長を見せると分析している。
米国、欧州、中国の経済見通し
米国経済は回復がスピードダウンするものの、個人消費や住宅投資などは回復基調を見せるとしている。
また、欧州経済は新興国の失速の影響があるものの、ゆるやかに回復するとしている。
さらに中国経済では製造業の採算を見直し、消費主導へと転換を進めたとしても輸出の低迷と景気の減速が続くとしている。また金利自由化による動きもゆっくりとしたものと予想している。
(画像はニュースリリースより)
明治安田生命ニュースリリース
http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2015/pdf/