2種類の施工法を確立
鹿島は11月11日、洋上風力発電設備の海上作業構台「Kプラットフォーム コンボ」を複数台利用した、2種類の施工法を確立したと発表した。
世界中で現在、再生可能エネルギーへの転換が進んでいるのだが、日本国内では風力発電の市場規模が拡大している。その中でも特に、洋上風力発電が注目されている。
そのため日本の気象や海象などの条件から、建設に適していると評価される港湾区域内にて、今後風車の増加や大型化が見込まれている。
「別工種並行施工型」と「同工種同時施工型」
この流れに伴って鹿島は、洋上風力発電設備建設用の海上作業構台「Kプラットフォーム コンボ」を複数台利用することによって、迅速かつ安価に洋上ウインドファームを建設することができる2種類の施工手順を開発。検証を経て効率的な施工法として確立した。
施工方法には「別工種並行施工型」がある。「別工種並行施工型」は1台のKプラットフォーム コンボに基礎施工用のアタッチメントを、そしてもう1台には風車組立用のアタッチメントを取り付けることによって、基礎施工を行う1台をもう1台が追いかけながら風車の組立を行っていき風車を完成させていくというものだ。
もう一つの「同工種同時施工型」は、複数のKプラットフォーム コンボに同じアタッチメントを取り付け、基礎施工時は同時に複数の基礎を行い、風車を組立てる時には同時に複数の風車を施工することによって、施工速度を上げようというものだ。
(画像はプレスリリースより)
鹿島 プレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201511/11c1-j.htm