4つの異なる用法・用量で有効性と安全性を確認
バイエルグループのバイエルヘルスケア社は、開発を進めている部位特異的PEG化遺伝子組み換え型人凝固第8因子遺伝子製剤「BAY94-9027」が国際共同第3相臨床試験において良好な結果を示したことを発表した。
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試験はBAY94-9027の有効性と安全性を4つの異なる用法・用量で評価することを目的に、治療歴のある重症血友病Aの成人および青少年期患者を対象にして行われたもの。登録時、被験者に出血時補充療法、定期補充療法のいずれかを選択させ、定期補充療法を選択した被験者は最初の10週間について週2回の投与を実施した。
この期間中に2回以上の出血が見られた被験者は容量を増やして週2回の投与を継続し、出血回数が2回未満であった被験者は7日ごとと5日ごと、いずれかの群に無作為で割り付けされ、6ヶ月の投与を行った。
出血抑制効果はいずれの投与頻度でも
その結果、いずれの投与頻度においても出血抑制効果が得られ、安全性も確認された。プレスリリースではカリフォルニア大学デービス校血友病治療センター所長のジェリー・パウエル医学博士の言葉として
非常に期待がもてる結果です。現在開発中のこの部位特異的PEG化第VIII因子製剤は、7日毎に投与した場合でも血友病A患者さんの出血をコントロールすることが可能であることが分かりました。これは、2~3日毎に投与を必要とする現在の標準的治療に対する大きな強みです。(バイエル薬品株式会社プレスリリースより引用)
と掲載されている。(小林 周)
バイエル薬品株式会社 プレスリリース
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/