近所付き合いはいらない?
本年度、総務省が行った「都市部のコミュニティに関するアンケート調査」によると、1日の就労時間が8時間以上の人が80%以上、近所付き合いに関して、「ほとんどない」という人が85.3%、自治会や町内会に「参加したことがない」という人が62.2%という結果が出た。
この結果から考察すると、都市部において、近所付き合いをする人が、珍しいということになる。近所付き合いは不要なのか? 仕事が忙しく、近所の人と関わることが煩わしいというのが現代の姿なのだろうか。
(画像は株式会社つなぐネットコミュニケーションズHPより)
もし、災害、犯罪が発生したら
万が一、災害が発生し、同じマンションに住んでいる一人暮らしの高齢者が取り残されてしまったとしたら。万が一、日中に大震災が発生し、家にいるのは子供たちだけで、大人は帰宅できないといった状況になったとしたら。
そのときに初めて、近所付き合いの大切さを痛感するのかもしれない。
防災・防犯イベント
そんなマンション生活者の「孤立」の壁をなんとか取り払おうと、「株式会社つなぐネットコミュニケーションズ」は神奈川県相模原市にある大規模マンションにおいて、親子で学べる防災・防犯イベントを実施した。
このイベントは特定非営利活動法人や放課後NPOアフタースクールなどとタイアップして行われた。
スタンプラリーなどで参加意欲アップ
5つある防災プログラムに全部参加すると景品と修了証がもらえるスタンプラリーで子どもたちの参加意欲がアップした。
大人向けセミナーでは、ベランダの蹴破り板を実際に蹴破る体験会が行われた。逃げる際に蹴破ればいいということはよく知られているが、「いざ」というときに、力の限り蹴っ飛ばしても蹴破れなかったとしたら、悲劇だ。
セミナーでの話によると、ベランダの蹴破り板を破るのは、「男性でも簡単ではない。」とのこと。「フライパンのように、固いものを使う方法もある。」など有益な意見が交わされた。
備蓄食の量を目で、味を舌で確認
非常時に備えて、最低3日分の備蓄食の用意が奨励されているが、3日分の量にピントこなかった人も、実際の必要量を目の当たりにし確認することができた。
さらに、食べてみて、「おいしい」という、うれしい驚きもあったようだ。
防犯マジックショー・紙芝居
楽しく学べるようにと企画された防犯マジックショーは子どもたちの目を釘付けにした。
こんな楽しいイベントなら、また、参加しようという気になるだろう。
高層マンションと高齢化マンション
どちらも災害時の避難時は困難がつきもので、逃げることを考えると不安な気持ちになるだろう。だが、普段から、住民が協力し、助け合いの気持ちを持って生活していけば、災害時に一致団結して乗り越えられるものと信じたい。
人と人の絆は、簡単に作れるものでもなければ、簡単に切れるものではないのだから。

株式会社つなぐネットコミュニケーションズニュースリリース
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