オープニングセレモニーが実施される
千葉大学や岡山大学など、6つの国立大学が参加してつくる国立六大学連携コンソーシアムと、京都大学が参加する「ミャンマー工学教育拡充プロジェクト」がこのほど発足し、オープニングセレモニーが実施された。ヤンゴン工科大学およびマンダレー工科大学で、教員の研究能力を向上させることが主な内容で、早くも今月からスタートする。
オープニングセレモニーはヤンゴン工科大学で開催された。日本側からは7つの大学の学長と副学長が、また、ミャンマー側からは、科学技術大臣とヤンゴン工科大学、マンダレー工科大学の学長と副学長、さらには教職員と学生も出席した。国立六大学連携コンソーシアムに参加しているのは、千葉大学、新潟大学、金沢大学、岡山大学、長崎大学、熊本大学。
六大学を代表して長崎大学の片峰茂学長が「理工学の多様な分野で活躍している優秀な教授陣の力を糾合して、(中略)学部教育と研究能力の強化に貢献していきたい」と語った。また、日本側教員による記念講演も同日に実施された。
教員の派遣や機材の提供などで支援
同プロジェクトは、国際協力機構(JICA)の支援を得て実施。
ミャンマーのインフラや産業開発を担う工学系人材の育成を目的としている。教員を現地に派遣することによって、教育内容や手法の改善、さらには研究指導も実施する。また、研究機材も供与される。あわせて、ミャンマー側教員の日本での博士号取得や短期研修などの支援も実施する。長期の軍政の影響で、大学教育の水準は決して満足できる段階になく、支援を必要としているという。プロジェクトの期間は5年間。
なお、来年度からは、医療の近代化を支援するプロジェクトも始まる。

長崎大学 プレスリリース
http://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/about/info/news/