住友林業が木造の工場を着工
住友林業株式会社は、コドモエナジー株式会社が事業主を務める蓄光タイル工場の設計・施工を受注し、2013年10月16日(水)に着工に至ったことを発表した。
この蓄光タイル工場は、福島県川内村に建設され、木造の工場となる。
(この画像はプレスリリースより)
復興促進と地域活性化を目指して
コドモエナジーは、福島県が経済産業省の取り組みの一環として実施している「ふくしま産業復興企業立地補助金」の対象企業に選ばれている。
そして、今回着工を迎えた蓄光タイル工場は、コドモエナジーが復興促進と地域活性化のために建設するもの。これにより、福島県川内村における新たな雇用創出や地場産業の確立が目指される。
また、住友林業グループは、東北復興支援室を2012年4月に設置して以来、事業を通じて被災地の復興支援に努めてきた。今回受注した事業においては、工場建設を通じて雇用創出などに貢献できることを、非常に有意義に感じているという。
国内初の大規模木造建築
今回着工した蓄光タイル工場は、国内初の大規模木造建築となり、ニュージーランドにある住友林業の子会社Nelson Pine Industries Ltd.(ネルソン パイン インダストリーズ)が製造した構造用LVLを用いて建設が進められる。
工場内部の設計には、株式会社大林組のオリジナル技術「オメガウッド」を採用。これにより、ロングスパン架構の施工が可能となり、幅約18m、奥行き約34mの無柱の大空間が実現される。
また、105角の杉材が事務所やエントランスホールなどの床に用いられ、木質感あふれる室内が設計されている。
この木造工場で製造されるのは、経済産業省主催の第4回ものづくり日本大賞(2012年度)において、内閣総理大臣賞に輝いた蓄光タイル「ルナウェア」。半永久的に蓄光機能を持続できる「ルナウェア」は、今後、電気の少ない街や村などの夜間照明などに活用される。

住友林業株式会社によるプレスリリース
http://sfc.jp/information/news/2013/2013-10-16.html