高齢者の熱中症に関する意識調査を実施
水と生活プロジェクトは、8月2日(金)~8月6日(火)の5日間、「高齢者の熱中症対策における課題」に関する意識調査を実施した。
この調査は、東京都と大阪府の60歳以上の男女を対象におこなわれ、400名以上の回答を得ることができた。
(この画像はプレスリリースより)
今年の熱中症搬送患者は過去最多!
今年の夏は暑さが厳しく、メディアでも熱中症の話題が多く取り上げられている。総務省の発表では、今年は熱中症の搬送患者が過去最多となり、その半数が65歳以上だという。
水と生活プロジェクトが今回おこなったアンケートでは、そんな高齢者の熱中症への意識と対策が調査され、間違った理解をしている高齢者が多いことが明らかになった。
熱中症対策は「水分補給」なのに7割以上が「水分不足」!?
調査によると、高齢者の86.1%が熱中症に関心があり、72.3%の人が熱中症対策をおこなっているという結果が得られた。
そして、その対策には「水分補給」があげられたが、高齢者の7割以上が水分不足という現実も明らかになった。
水と生活プロジェクトの発起人であり、東京医科歯科大学の藤田絋一郎名誉教授によると、1日2.5リットルの水分補給が必要とされるという。調査では、高齢者の7割以上が、1日1.2リットル以上の水分を摂っていないことが分かった。
高齢者の熱中症への理解は誤解が多い!?
さらに、高齢者の2割以上が、家の中では熱中症にならないと誤解をしていることも分かった。実際には、高齢者が熱中症になる場所は、家の中が最も多いのが現状であるのに対し、その危険性に気づかない高齢者も多いようだ。
そして、水やお茶、さらにはコーヒーを飲むことで水分補給をしていると答えた高齢者も多かった。熱中症対策には、ミネラルを含む飲料が望まれると藤田名誉教授はいう。高齢者は、ミネラル不足の可能性も高く、ミネラルが含まれているスポーツ飲料やお茶、水などを選ぶことが大切なようだ。

水と生活プロジェクト
http://mizu-seikatsu.jp/水と生活プロジェクトによるプレスリリース
http://www.atpress.ne.jp/view/38025