世界禁煙デーに向けて意識調査を実施
5月31日の「世界禁煙デー」を前に、ファイザー株式会社が、喫煙者と非喫煙者が喫煙に関し、どのような意識を持っているのかを把握するための「喫煙に対する全国意識・実態調査」を実施した。
調査は、インターネットアンケート方式で、4月27日~30日にかけて、全国47都道府県の9400人(各都道府県喫煙者・非喫煙者/各100人、計200人)を対象に行われた。
調査では、子どもの受動喫煙や美容と喫煙の関係といった点に焦点を当て質問された。喫煙者4700人の1日平均本数は15.24本で、平均喫煙年数は24.10年だった。
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喫煙=学習・成長に影響なし 4割以上の喫煙者
子どもがいる人は5410人で、そのうち同居している子どもがいる人は4161人。同居している子どもがいる喫煙者2690人中、
「自身の子どものすぐ近くで喫煙する」と回答した人は865人、32.2%だった。
喫煙者4700人のうち、
「他人の子どものすぐ近くで喫煙する」と答えたのは592人、12.6%だった。
「子ども以外の家族のすぐ近くで喫煙しますか?」の問いには、4人に1人が「はい」と回答。
「喫煙が子どもの健康に影響すると思いますか?」には、喫煙者の79.5%が非喫煙者では96%が「影響する」と答えた。また、
「喫煙が子どもの学習・成長に影響すると思いますか?」には、喫煙者の58%、非喫煙者の86.4%が「影響する」と回答した。喫煙・非喫煙者とでは約3割の意識ギャップが見られた。
「喫煙が美容に影響すると思いますか?」には、喫煙者の約7割が、非喫煙者では約9割が「影響する」と答えた。喫煙が影響をもたらすものとして挙げられたのは、「肌のくすみ・黒ずみ」62.9%、続いて「歯周病」44.2%、「乾燥」29.3%だった。
普及啓発活動の必要性
結果を見てみると、喫煙者は非喫煙者に比べ、受動喫煙による健康被害や子どもへの影響に対し、意識が低いことが分かった。さらに、「たばこの煙が子どもの学習・成長へ影響する」と思っている喫煙者でも、2割以上が我が子の前で喫煙していることが浮き彫りになった。
世界では、たばこ規制枠組み条約にも示されているように、受動喫煙の健康被害は明白なものとして、その対策がすすんでいる。受動喫煙は、いまさらマナーや嗜好(しこう)の問題ではない。より一層の、禁煙及び受動喫煙防止の普及啓発活動を行っていくことが必要である。(太田みほ)
ファイザー株式会社 アンケート結果(PDF)
http://www.pfizer.co.jp/