軽自動車用のベアリングを適用
フェデラルモーグルの一部門である、フェデラルモーグルパワートレインは、大型車の市場に、軽自動車エンジンベアリングで使用されている、無鉛で安定性の高い製品に関するノウハウを適用した。
(画像はフェデラルモーグルHPより)
シェル型ベアリングの上半分と下半分で別々に最適化されている同社の製品は、大型エンジン用に耐摩耗性と負荷容量が増大されており、無鉛ベアリング資材の導入におけるパイオニアとなる。
ベアリングの特性
現在のベアリングでは、、捕捉力や適応性、耐摩耗性などの要因は、負荷容量と同じぐらい重要になっている。フェデラルモーグルパワートレインの最高技術責任者(CTO)である、ジャンマリア・オリベッティ氏は次のように語った。
「より高い負荷を提供するシェル型ベアリング用の耐疲労性の高い資材や、良い吸収性と耐性の強い粒子を持つエンジンオイル用のカウンタシェルのための資材を選択することによって、我々は、安定した製品を提供することができます。」(フェデラルモーグルHPより引用)
負荷が生じるベアリングの違いにより、ロッドの一部分でのみ重い燃焼負荷が発生するが、フェデラルモーグルのソリューションは、カウンタ(負荷の小さい)シェル用アルミニウム基板と結合した高負荷の面に、コーティングされたベアリングを使用することだ。ベアリングコーティングは、スパッタ、ポリマーまたは電気メッキされたオーバーレイで構成されている。
大型車分野の今後の動向
大型車のベアリングにおいて、鉛の使用を制限する法律はないが、軽自動車分野での無鉛ベアリングに関する、フェデラルモーグルの豊富な経験は、将来、大型エンジンのための法律が制定されても、安全面においてすぐに適合できるだろう。無鉛の資材は、環境上の利点に加えて、ベアリングの疲労寿命も改良するものだ。
フェデラルモーグルパワートレインのヨーロッパ向けベアリング、応用技術担当マネージャーである、ヨアヒム・ヘリング氏のコメントによると、同社の無鉛ベアリングは、鋳造物や焼結材から作られた、優れた基材を使用しており、IROXポリマーコーティングベアリングは、高強度アルミニウムを使用、負荷容量と耐摩耗性を最適化している商品だ。
ロシアのメーカーDZVを買収
また、グローバルな顧客基盤に対して地域のサポートを提供するためのコミットメントの一環として、同社は最近、東ヨーロッパで商用車と産業エンジン市場において優れた成長基盤を提供している、ロシアのベアリングメーカー、DZVの買収を発表した。

Federal-Mogul Press Release
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