ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌を効能・効果に
中外製薬株式会社は9月5日、抗悪性腫瘍剤/ALK阻害剤「アレセンサ(R)カプセル20mg、40mg」(一般名:アレクチニブ塩酸塩)を、同日に発売したと発表した。
画像はプレスリリースより
「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」を効能・効果として、7月4日に製造販売承認を取得し、9月2日に薬価基準に収載された。
ALKキナーゼ活性を選択的に阻害し、抗腫瘍効果を発揮
アレセンサ(R)は中外製薬鎌倉研究所で創製された、選択性の高い経口のALK阻害剤。細胞を腫瘍化させているALKキナーゼ活性を選択的に阻害することで腫瘍細胞の増殖を阻害し、細胞死へと誘導し、抗腫瘍効果を発揮する。
恒常的なALKキナーゼ活性の上昇がみられるALK融合遺伝子の発現は、非小細胞肺癌患者の2~5%で報告されている。
プレスリリースでは、
「アレセンサ(R)」が「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」に対する新たな治療選択肢として患者さんの治療に最大限に貢献できるよう、適正使用の推進を図ってまいります。(中外製薬株式会社プレスリリースより引用)
と述べられている。(小林 周)

中外製薬株式会社 プレスリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20140905113000