「T-Light Solar」の製品化に成功
大型膜面構造物メーカーである太陽工業株式会社は、今回太陽電池モジュールの軽量化と、施工性の向上を目指したうえで樹脂ハニカム構造体によるアルミ複合板を基材とした太陽電池モジュールの「T-Light Solar」が製品化に成功した。
(画像はプレスリリースより)
なおこの「T-Light Solar」は太陽工業株式会社および岐阜プラスチック工業株式会社が共同開発した製品である。
樹脂ハニカム構造体に薄いアルミ板を貼り合わせた複合版
今回の製品化においては、基材であるアルミ複合版の表面に多結晶シリコン太陽電池のセル42枚と透明保護フィルムを貼り合わせてモジュール化している。
これには太陽電池モジュールの基材、超軽量・高剛性の樹脂ハニカム構造体「TECCELL(テクセル)」に薄いアルミ板を貼り合わせた複合板を採用し、それにより、外周フレームなどによるモジュールの補強が不要となった。
荷重条件の厳しい建物にも設置が可能に
このように優れた剛性特性と、モジュール取付位置が自由にできるようになったことで、下地鉄骨剤の低減や軽量化も可能となったため、スレート屋根の工場といった厳しい荷重条件の建物に設置が可能となった。
製品は架台などもふくめた設置総重量においても従来の太陽電池モジュール(約12~15 kg/m2)と比較して、最大約53%の軽量化がされ一平米あたり約7㎏となっている。
なお1パネルあたりの外形寸法は1300ミリ×1000ミリ(厚み14ミリ)に対して、約9.1kgの重量に抑制し、最大出力は147wを確保している。

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http://www.taiyokogyo.co.jp/news/2014/nw0903.html