ツインアーチフォーム工法(R)を開発
新東名高速道路徳定トンネルにて、鹿島建設株式会社が2011年に開発した「ツインアーチフォーム工法(R)(TAF工法)」による覆工コンクリート工事が完了した。
徳定トンネルの工事では2日に1回のコンクリート打設サイクルを維持。TAF工法によって養生時間を66時間に延長することができた。
(画像はプレスリリースより)
養生時間を従来よりも長くすることが可能に
山岳トンネルにおいて、一般的に覆工コンクリートの打設は2日に1回のサイクル、打設から脱型までの養生時間は通常18時間程度だ。しかし内部のコンクリートの温度は上昇中であり、水和反応も活発に行われていることが予想される。
脱型せずに養生時間を長く取ることが重要なのだが、打設サイクルを維持するためには、打設と養生を2か所で交互に行う必要があった。
そのため、岐阜工業と共同でツインアーチフォーム工法の開発を行った。二つの馬蹄形アーチフォームを1つのガントリーで交互に移動、繰り返していくことによって打設サイクルを確保しながら養生時間を延長することができるようになった。
TAF工法の一番の特長は、1台のガントリーで2組の型枠を交互に使用できることだ。そのためコンクリート打設した翌朝に第1フォームからガントリーを切り離し、そのまま型枠養生を行うことが可能に。
その後、ガントリーのみが後退し、後方の第2フォームを把持して径を縮小させ脱型。そして第2フォームをガントリーと一緒に前方の第1フォームの内側を前進させ、次の打設位置に移動したところで径を拡大し、コンクリートを打設する。
これらの作業を繰り返し行うことによって、打設サイクルを維持しながら養生時間を延長できるようになる。
鹿島建設株式会社 プレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201407/