国内シェアが最も高い抗てんかん薬
大塚製薬株式会社とユーシービージャパン株式会社は、「イーケプラ点滴静注500mg」の国内における製造販売承認を7月4日に取得したと発表した。
「イーケプラ」は、抗てんかん薬の国内売上市場シェアが最も高い薬剤。「イーケプラ点滴静注」の効能・効果は、経口投与ができない場合の一時的な代替製剤として、経口製剤に準ずる。
全世界で600万人が使用を経験
「イーケプラ」は、従来の抗てんかん薬と異なる作用機序を有する、抗てんかん薬。1980年代初期に、ベルギーのユーシービー社で発見された。1999年に米国、2000年には欧州でも発売され、全世界で600万人が使用経験を持つ抗てんかん薬となっている。
日本において同剤は、2010年9月から「イーケプラ」として、成人てんかん患者の部分発作に対する併用療法で発売された。小児てんかん患者の部分発作に対する併用療法として、錠剤の適応が2013年5月に、ドライシロップが同年6月に、追加承認されている。
てんかん患者の服薬継続に寄与
てんかんの薬物治療は長期にわたるため、一時的に経口投与ができない場合の代替投与経路として、注射剤の開発が望まれていた。「イーケプラ点滴静注」は、「イーケプラ」の継続した治療を可能とするために開発され、4歳以上のてんかん患者の服薬継続に寄与するという。
大塚製薬とユーシービージャパンは、患者を更にサポートできるよう、単剤での使用をはじめとする適応の拡大を目指し、開発を進めていくとしている。

「イーケプラ点滴静注500mg」 国内承認取得 4歳以上のてんかん患者さんの服薬継続に寄与 - プレスリリース
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