大鵬薬品工業の適応追加申請
大鵬薬品工業は同社が製造販売しているβ-ラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質製剤について、適応症の追加を厚生労働省に承認申請したことを2014年7月2日に発表しました。
今回追加を申請した適応症は発熱性好中球減少症であり、この疾患は急性白血病などの患者になされる化学療法・放射線療法によって生じる骨髄抑制に伴う好中球減少時の病気です。この病気は急速に重症化して死に至ってしまう危険性に高い疾患ですが、他方で広域抗菌薬を投与すれば症状が改善することがわかっています。
今回の適応追加申請の背景
厚生労働省では、発熱性好中球減少症の適応取得に対する開発要望が学会から提出された結果として、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において、医療上の必要性が高いという評価がなされました。この結果として、厚生労働省から同社に開発要請があり、これを受けて治験がなされ、今回の適応追加申請に至ったわけです。
大鵬薬品では、今後も感染症治療分野において、上記の開発を含めて経営資源を投入し医療従事者及び患者へより一層貢献することを目指していくと表明しています。

大鵬薬品 プレスリリース
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