最も重篤な発作を有するてんかん患者が対象
エーザイ株式会社は、同社創製の抗てんかん剤「Fycompa」について臨床第3相試験の結果を発表した。
全般てんかんの最も重篤な発作型の一つである強直間代発作を有するてんかん患者を対象としたこの試験において、同剤は主要評価項目を達成したという。
欧米を中心に、現在35カ国以上で承認
「Fycompa」は、同社が創製したファースト・イン・クラスの抗てんかん剤。てんかん発作を誘発するグルタミン酸によるシナプス後AMPA受容体の活性化を阻害し、神経の過興奮を抑制する、高選択的非競合AMPA受容体拮抗剤。
同剤は、12歳以上のてんかん患者の部分発作に対する併用療法を適応として、欧米を中心に、現在35カ国以上で承認され、欧州・米国・カナダで発売されている。
他剤併用時における有効性・安全性を評価
今回行われた臨床第3相試験は、12歳以上の患者164名を対象とした、他剤併用時における「Fycompa」の有効性・安全性を評価する試験。
解析速報では、同剤の投与群はプラセボ投与群と比較し、2つの主要評価項目である発作頻度変化率と発作頻度50%減少達成率において、統計学的に有意な改善が見られたという。
抗てんかん剤「Fycompa」が臨床第Ⅲ相試験で主要評価項目を達成 - プレスリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201432pdf.pdf