TMU-1100
日本光電工業株式会社(以下、日本光電)は5月29日、磁気刺激装置 TMU-1100を発売したことを発表した。これは尿失禁を伴う過活動膀胱(以下、OAB)患者の症状の改善を目的に、主に骨盤底領域の神経の刺激により治療を行う。
(画像はプレスリリースより)
OABの症状を持つ患者は日本全国で約810万人と言われており、40歳以上の男女8人に1人がOABの症状を持つ。
製品の概要
日本光電が培った磁気刺激技術やノウハウを駆使し、成人女性の過活動膀胱患者を対象に開発された。また、2013年6月には厚生労働省の薬事承認を取得している。
(画像はプレスリリースより)
着衣のまま椅子に座った状態で治療を受けることができるため、患者の負担や抵抗を軽減し、25分間の治療時間で刺激強度を5分間で自動的に徐々に上昇する機能を持つ。刺激の強度は患者に合わせて変更できるため、低侵襲な治療が可能となっている。
電源は商用電源のAC100Vを使用する。特殊な電源設備は必要ない。1m四方のスペースに、本体ユニットおよび刺激ユニットの設置が可能で、消費電力は最大刺激時でも440VAと低消費だ。
複数の患者に連続して使用可能とするため、空冷装置の搭載により刺激コイル等の発熱を抑え、椅子座面温度を安全な温度以下に常に保つ。
ICカードの機能により、各患者の設定を自動記憶する。ICカードリーダライタにICカードを挿入するだけで、設定を引き継いで治療が可能となる。
アルコール等での拭き取りで清潔に保てるクラリーノ生地が刺激ユニットの座面に採用されている。
日本光電では全国の病院の泌尿器科、産婦人科を中心に販売を見込み、本体価格は350万円(税抜価格)となっている。(伊藤海)

磁気刺激装置TMU-1100発売開始
http://www.nihonkohden.co.jp/news/14052901.html磁気刺激装置 TMU-1100
http://www.nihonkohden.co.jp/iryo/products/