トリフルリジンとチピラシル塩酸塩の配合錠
大鵬薬品工業株式会社は3月24日、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ(R)配合錠T15・T20」(一般名:トリフルリジン、チピラシル塩酸塩)について治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がんを効果・効能として製造販売承認を取得したことを発表した。
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ロンサーフ(R)配合錠はトリフルリジンとチピラシル塩酸塩を配合したヌクレオシド系抗悪性腫瘍剤で、標準的な治療が困難な場合に限り経口で投与する。
トリフルリジンはDNAの機能障害を引き起こすことで抗腫瘍効果を発揮すると推測されている。チピラシル塩酸塩はトリフルリジンの分解に関わるチミジンホスホリラーゼを阻害し、トリフルリジンの血中濃度を維持する。
世界で日本が最初に製造販売承認を取得
ロンサーフ(R)配合錠の承認取得は世界でも日本が最初となる。プレスリリースでは
標準的な治療が困難で治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がんに対し、同剤が新たな選択肢の一つとして、患者さんの治療に貢献できることを期待しています。 (大鵬薬品工業株式会社プレスリリースより引用)
と述べられている。(小林 周)

大鵬薬品工業株式会社 プレスリリース
http://www.taiho.co.jp/corporation/news/2014/20140324.html