イスラム市場をターゲットに
株式会社シーワンは10月7日、米粉のハラル認証を取得したと発表した。
ハラル業界において、米粉が承認を取得したのはこれが初となる。
ハラルはイスラム教徒にとって許されたものを意味し、豚やアルコール由来の原料が厳しく禁じられ、製造工程も厳しくチェックされた安全な食べ物の証である。
今回の承認は宗教法人日本イスラーム文化センターが担当し、8月に取得しもので、ハラル認証紹介・従業員教育、販売支援においてはハラルマーケティング支援の非営利一般社団法人ハラル・ジャパン協会が協力していく。
今回のハラル認証取得によって、同社はこの米粉を使用した日本のおいしいパンやスイーツを開発し、地域活性化につなげるとしており、海外へ目を向けた将来的な取り組みとして、2020年の東京オリンピック開催による訪日観光客増も見越した幅広い展開が期待される。
(画像はプレスリリースより)
19億人の市場
この米粉の材料は岡山産のコシヒカリやあきたこまちなどのお米で、岡山県吉備中央町の工場で加工される。
米の消費拡大、製品輸出だけでなく、後増加が見込まれる国内インバウンド対応を視野に入れ、地域の雇用創出と同時にクールジャパンを意識している。
ハラルフードの中でもパンやスイーツはイスラム教徒からも大変好まれており、今回の開発には地元岡山だけでなくインドネシアなど国内外でベーカリーを展開し、イスラム圏の食習慣や好みを熟知した河上祐隆ベーカリープロデューサーによって行われる。
米粉を50%以上含み、もちもちとした食感を活かした無添加のパンやスイーツは、パンの生地だけでなく具に使用する材料もハラルにこだわっており、イスラム教徒だけでなく、「誰にとっても安心・安全」の味わいを実現した。
イスラム教徒は世界の人口の1/4を占め、19億人という大規模な市場を持っている。
ハラル対応の米粉は今後、東南アジアをはじめ、中東ドバイ、サウジアラビアなどにむけ輸出されることが想定され、この市場にアプローチすることとなる。
一般社団法人ハラル・ジャパン協会のプレスリリース(PR TIMES)
http://prtimes.jp/main/html/