ベラルーシの態度は変わらず
欧州連合(EU)は、28日、欧州連合(EU)加盟国27か国が駐ベラルーシ大使を本国に一斉召還することを決定。ベラルーシ政府は、この処置に何も影響を受けていない様子だ。
ベラルーシ外務省の報道官Andrej Sawinich氏は、
「欧州連合(EU)の神経質な反応は、ブリュッセルが、緊張のエスカレーションへの道を選択したことを示している。その道は、行き止まりへと導く。ブリュッセルや他の首都は、威圧的な政策はベラルーシには通用しないことを忘れてはいけない。」
と、語った。
Sawinich氏は、さらにこう続けた。
「ベラルーシ大使の召還は、肯定的な結果を生み出すかもしれない。大使が本国に着いたら、ミンスクへの圧力は見通しのないことを、はっきりさせられ、建設的な対話への可能性が見いだせるかもしれない。」
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Wikipediaより/Aljaksandr Lukaschenka/Пресс-служба Президента Россииヨーロッパ最後の独裁者ルカシェンコ
ことの発端は、欧州連合(EU)が28日、ベラルーシのルカシェンコ政権の人権侵害への制裁として、同国の裁判官と警察官21人の渡航禁止令を発したことだ。それに対し、ミンスクのルカシェンコ政権は、ベラルーシ駐在の外交使節団の代表とポーランド大使に国外退去を通告した。
欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表(いわゆるEU外相)のキャサリン・アシュトン氏は、28日夜、欧州連合(EU)の各国大使を“協議”に呼び戻した。
ドイツのギド・ヴェスターヴェレ外相は、
「ルカシェンコ氏は、ヨーロッパ最後の独裁者である。」
と、語った。
ベラルーシは、欧州連合(EU)の東方パートナーシップ国である。国家破産に直面している旧ソビエト連邦のこの国は、ヨーロッパで唯一、死刑を科している。しかも、頭部銃創による。
シュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/politik/ausland/nach-abzug-von-eu-botschaftern-weissrussland-zeigt-sich-unbeeindruckt-1793381.html