自由シリア軍メンバー13人の命が犠牲に
The Telegraph紙によると、26日、ジャーナリスト4人が、ホムス・ババアムル地区から自由シリア軍(Free Syria Army)のメンバーに援護されながら、約30km離れたレバノン国境ヘの脱出を試みた。
ホムス・ババアムル地区(2012年2月29日撮影)image by FreedomHouse脱出を実行したジャーナリストは、負傷している2人、英紙サンデー・タイムズ報道写真家ポール・コンロイ氏と仏紙フィガロのエディット・ブービエ(Edith Bouvier)記者、フリーランスの写真記者ウィリアム・ダニエルズ(William Daniels)、西紙エル・ムンド(El Mundo)のハビエル・エスピノサ記者の4名である。
脱出は監視の目が届きにくい夜間に行われたが、政府軍に発見されロケット弾や戦車から攻撃を受け、自由シリア軍メンバーによると、13名の生命が犠牲となった。28日にコンロイ氏は無事レバノン入りを果たしたことが伝えられたが、後の3人は現在、居場所がわかっていない。
2度に渡る避難活動を拒否
24日にシリア・アラブクレッセント(赤十字加盟団体)がババアムル地区に入ることが許され、コンロイ氏とブービエ氏を含む負傷者の避難活動を行った。しかし、両氏は同団体のボランティアに従うことを拒否。これは、同団体がシリア政府から送られてきたと考えたからだと思われる。
そして、27日、2度目の避難活動が行われたが、やはり両氏の代理人が現れ、2人に行く意志はないと伝えられた。この時点でコンロイ氏はすでにレバノンとの国境を越えている。
政府軍によるババアムル地区への攻撃は日々激しさを増している。
・The Telegraph・【シリア】負傷したジャーナリスト、YouTube上で救助を求める
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